税理士の飯倉です!
会社として預金をいくら持っていれば良いかの目安を把握していますか?
いくつか目安はありますが私が考える現預金の目安は
まずは
1か月分の売上
次に目指すのは
固定費の半年分です!
今回のブログではなぜ1か月分の売上が目安なのかを説明します
この1か月分の売上は目安というよりも
ボーダーラインと考えてもらった方が良いかもしれません
会社のお金の流れを考えた時に
1か月の収入と支出ってだいたい同じくらいになる会社さんが多いです
収入=売上と考えた場合
もし1か月分の売上の預金をもっていないとどうなるか
ここからは数字を使って説明させていただきます
ある会社の毎月の売上が1,000万円、支払も同じ1,000万円だとします
4月末でこの会社の預金は600万円ありました
ここから5月末の預金残高を考えると
600万円+1,000万円-1,000万円=600万円
収入と支出が同じ金額なので4月末残高がそのまま5月末にも残ります
1か月単位でみると全く問題ないように感じますね
ただし、会社のお金は日々動くものです
それでは少し条件を加えてみようと思います
たとえば1,000万円の入金は全て月末に入金され
支払は10日に400万円、20日に300万円、月末に300万円だとした場合
月末時点ではなく、会社の日々の預金残高はどうなるでしょうか?
10日時点 600万円-400万円=200万円
20日時点 200万円-300万円=△100万円
月末時点 △100万円+1,000万円-300万円=600万円
月末まで行くと先の例と同じ残高ですが20日時点で預金残高がマイナスとなっています
要するに
20日で資金ショートしてしまうということです!
これを防ぐためには月末に入金予定の売上を早く入金してもらうか
金融機関で融資を受けるか
20日の支払いを先延ばしにするか
何か策を講じなければなりません
これを俗に言う
「自転車操業」です
今回の例で行くと常に1か月分の売上以上の預金(今回の場合1,000万円)を持っていれば
1か月の支払いを全て済ませた後に入金があっても問題ありません
取引先から入金が遅れるというのはたまにあることです
そのたまにあることに備えて預金を確保するためにも
まず第一の目安として1か月分の売上の預金を確保しましょう!