治療に備える保険は個人加入を!@企業防衛制度

2024年01月30日 :

税理士の飯倉です。

ネットニュースでこんな記事が出ていました。
森永卓郎氏、がん治療費「300万(円)は超えましたね」 がん保険加入も「私には1円も出ない」

がん保険に加入しているのに「私には1円も出ない」ってどんな内容かと思い記事を見てみると

森永氏の会社が契約者となっていて保険料を支払い
保険金の受取人は会社、被保険者は森永氏個人となっているがん保険について
会社が受け取っているため個人はそれをそのままもらうことはできないという内容でした。

これ、経営者の中で結構ある勘違いですね。

保険料については会社の経費にした方が節税になるため会社で加入し
いざ受け取った時には個人に保険金を渡すことができないため
治療費に充てることができないことになります。

では、会社で保険に入る必要ってあるのかという疑問をお持ちの方もいるかと思いますが
もちろん必要はあります!

会社を経営していると、どうしても借金は付いて回る存在になります。

もし社長が亡くなった時に会社に社長の個人保証の借金が残っていて
会社をつぶすしかなくなってしまった場合には
残された配偶者や子供(相続人)はその借金を背負うこととなってしまいます。

借金を引き継がない場合には、借金以外のその社長の財産も引き継ぐことができないため
自宅等が社長名義の場合には住む場所が無くなってしまいます。

もし後継者が既にいて会社が存続する場合であっても
社長がトップセールスとして活躍していたり
社長が亡くならない場合でも、がんや心筋梗塞、脳卒中等で社長の長期離脱を余儀なくされ
社長が動けなくなってしまった間、会社の売上が激減する可能性もあります。

そのような社長に万が一があった時に会社や遺族を守るために
会社で保険に加入しておく必要があります。

もし会社を潰すことになっても遺族を借金から守るように

会社を潰さない場合でも一時離脱した社長が戻ってくるまでの会社の運転資金に充てたり
後継者が軌道に乗せるまでの運転資金に充てたりして
会社を守るように

企業防衛としての保険の加入が必要です。

まとめると僕の保険に対する考え方は下記の通りです。
個人の治療に使う保険は個人契約
法人の運転資金や会社の精算に使う保険は法人契約
※節税に囚われると誤った加入の仕方になるため注意してください!

森永氏の記事の最後に
「みなさん、がん保険は自分で入りましょう」
と記載がありますが
これも日額〇千円や入院給付金があるような
治療目的のがん保険を加入するようであれば個人で
一時金で数百万円~数千万円などの
会社の存続のために使う目的のがん保険は法人でが
僕はいいと思います。

とにかく保険は何の目的で加入するかが重要です!

治療に備える保険は個人加入を!@企業防衛制度

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