粉飾決算はダメ絶対!
2024年07月15日 :
会社経営
税理士の飯倉です!
7月10日の新聞記事において
粉飾決算により金融機関から融資を受けたことが詐欺罪に当たるとして
元社長、元総務部長、税理士が起訴されたというものがありました
中身はこんな感じです
破産時点で金融機関に対して250億円の負債があるというのはすごい金額ですね
今回粉飾により受けた融資は5億円と記載されておりますが
恐らく判明したのがこれだけで
実際に粉飾決算により受けた融資はもっと多額だったと思います
粉飾決算は一度行ってしまうとなかなかやめることができなくなってしまいます
以前の記事で「会社が潰れる時はお金が無くなる時」ということを書きました
https://iikura.hamazo.tv/e9869382.html
これは「赤字でもお金さえあれば潰れない」ということです
融資を受けようとしたときに赤字だった場合には
当然融資の審査が厳しくなります
そんな時に粉飾決算を行うと決算書上は黒字になるため
赤字の会社に比べて融資を受けやすくなります
実際は赤字の会社が粉飾をして黒字にすることにより
金融機関から融資を受けて資金の確保ができ
会社の倒産を防ぐことができます
ではこのやり方に慣れてしまうとどのようになってしまうかというと
会社を本当の意味で黒字にしようという努力をしなくなってしまいます
本来であれば毎月数字をしっかり把握し
今期の着地予想が赤字になりそうなのであれば
営業を強化して何とか今期中に売り上げを確保することはできないか
経費で削減できるところはないか
このように頭を使いこの結果営業力が強化され無駄も省かれ
黒字体質の会社に変わり決算書が黒字になります
それが粉飾に慣れてしまうとと成り行きで経営をしていき
最後に赤字だとしても少し決算書をいじれば
黒字の決算書が出来上がってしまいます
これでは会社が良くなるはずがありません
しかも一度粉飾決算をしてしまうと
その粉飾を直すためには翌期で多く計上した利益を減らさなければなりませんが
恐らくそのような会社は翌期も業績が回復しないためまた粉飾をすることになり
これが繰り返されることにより粉飾を止められなくなってしまいます
ただ世の中の経営者たちはおそらく粉飾決算に対して
そこまで問題意識はないのかもしれません
融資が受けられなければ会社が潰れてしまうから背に腹は代えられぬということで
粉飾決算に手を出してしまう方もいるかと思います
しかし、上記に述べたように粉飾決算は会社をダメにする行為です
金融機関は粉飾決算を見抜くプロです
粉飾を繰り返していたら確実に決算書に変なところが出てくるため
ばれてしまいます
今回のニュースでは金額も大きかったことから詐欺罪で起訴されています
金額が小さければ起訴まではされないかもしれませんが
一度粉飾決算をしている会社と認定されれば
その会社の決算書の信頼性は失われてしまい
金融機関からそもそも融資を受けることができなくなってしまいます
普通に考えてごまかす人にお金を貸さないですよね
信頼できませんから
会社を救うためにしたことが結果会社を潰すことになります
みなさんも粉飾決算には絶対手を出してはいけません!
7月10日の新聞記事において
粉飾決算により金融機関から融資を受けたことが詐欺罪に当たるとして
元社長、元総務部長、税理士が起訴されたというものがありました
中身はこんな感じです
地検によると、堀被告らは2022年11月~23年2月ごろ、利益が出ているように粉飾した決算報告書を三菱UFJ銀行の支店担当者に示し、融資金計5億円をだまし取ったとされる。
同社は破産申し立て時点で、金融機関への債務が約50行で計約250億円に上った。
破産時点で金融機関に対して250億円の負債があるというのはすごい金額ですね
今回粉飾により受けた融資は5億円と記載されておりますが
恐らく判明したのがこれだけで
実際に粉飾決算により受けた融資はもっと多額だったと思います
粉飾決算は一度行ってしまうとなかなかやめることができなくなってしまいます
以前の記事で「会社が潰れる時はお金が無くなる時」ということを書きました
https://iikura.hamazo.tv/e9869382.html
これは「赤字でもお金さえあれば潰れない」ということです
融資を受けようとしたときに赤字だった場合には
当然融資の審査が厳しくなります
そんな時に粉飾決算を行うと決算書上は黒字になるため
赤字の会社に比べて融資を受けやすくなります
実際は赤字の会社が粉飾をして黒字にすることにより
金融機関から融資を受けて資金の確保ができ
会社の倒産を防ぐことができます
ではこのやり方に慣れてしまうとどのようになってしまうかというと
会社を本当の意味で黒字にしようという努力をしなくなってしまいます
本来であれば毎月数字をしっかり把握し
今期の着地予想が赤字になりそうなのであれば
営業を強化して何とか今期中に売り上げを確保することはできないか
経費で削減できるところはないか
このように頭を使いこの結果営業力が強化され無駄も省かれ
黒字体質の会社に変わり決算書が黒字になります
それが粉飾に慣れてしまうとと成り行きで経営をしていき
最後に赤字だとしても少し決算書をいじれば
黒字の決算書が出来上がってしまいます
これでは会社が良くなるはずがありません
しかも一度粉飾決算をしてしまうと
その粉飾を直すためには翌期で多く計上した利益を減らさなければなりませんが
恐らくそのような会社は翌期も業績が回復しないためまた粉飾をすることになり
これが繰り返されることにより粉飾を止められなくなってしまいます
ただ世の中の経営者たちはおそらく粉飾決算に対して
そこまで問題意識はないのかもしれません
融資が受けられなければ会社が潰れてしまうから背に腹は代えられぬということで
粉飾決算に手を出してしまう方もいるかと思います
しかし、上記に述べたように粉飾決算は会社をダメにする行為です
金融機関は粉飾決算を見抜くプロです
粉飾を繰り返していたら確実に決算書に変なところが出てくるため
ばれてしまいます
今回のニュースでは金額も大きかったことから詐欺罪で起訴されています
金額が小さければ起訴まではされないかもしれませんが
一度粉飾決算をしている会社と認定されれば
その会社の決算書の信頼性は失われてしまい
金融機関からそもそも融資を受けることができなくなってしまいます
普通に考えてごまかす人にお金を貸さないですよね
信頼できませんから
会社を救うためにしたことが結果会社を潰すことになります
みなさんも粉飾決算には絶対手を出してはいけません!