2023年度の税収が過去最高を更新!

2024年07月10日 :

税理士の飯倉です!

先日のニュースでこんな記事がありました

税収72.1兆円、4年連続最高
昨年度、法人・所得税が堅調

2023年度の国の一般会計税収が72.1兆円と4年連続で過去最高を更新したことがわかった。22年度は71兆1373億円で、2年連続で70兆円を突破する。好調な企業業績を背景に法人税や所得税が堅調だった。

財務省が近く公表する。23年度補正予算段階では税収が69兆6110億円と22年度実績を下回ると見込んでいた。

上振れした税収などから生じる決算剰余金は国債の償還や防衛費などに充てる。防衛財源の一つは剰余金で、剰余金が増えれば財源確保のための増税を先送りする意見が出そうだ。物価高が続くなか、国民への還元策を求める議論が活発になる可能性もある。

国の税収はリーマン・ショック後の不況で09年度に38.7兆円まで落ち込んだ。その後の税収は消費税率の引き上げや景気回復を背景に増加傾向にある。

一方で国の歳出は税収を大幅に上回り、近年は当初予算段階から100兆円を大きく上回る年度が続く。社会保障費など歳出が拡大しており、厳しい財政運営が続くことに変わりはない。


国の税収がまた過去最高を更新したというニュースです

記事の中で「好調な企業業績を背景に法人税や所得税が堅調だった」という記載がございます

確かにここ最近のニュースで大企業の賃上げがよく取り上げられており
賃上げで従業員の給与が増加するとその分所得税の税収が増加しますし
円安の恩恵で輸出が多い大企業を中心に利益も出ており
その分法人税の税収も増加しているんでしょう

しかし中小企業はどうでしょうか

基本的に国内市場を中心としている中小企業は
円安による物価高でコストが増加し利益を圧迫してしまい
このコストに対応するのに精一杯で賃上げにまで手が回らず
従業員の給料を上げることもなかなか難しいというのが現状ではないでしょうか

弊所のお客様でも二極化が以前よりも進んでいるという実感があります

好業績の会社は更に業績を伸ばしており
厳しい会社は更に厳しくなっています

それぞれの会社を見ていてこの明暗を分けているのは
値上げがうまくいっているかそうでないかという部分だと感じます

業績が良い会社は今の状況でも取引先にしっかり交渉し値上げをすることにより
物価高や賃上げに対応し会社に残す利益もしっかり増加させて強い会社にしています

値上げができないとコストの増加を全て自社で被ることになり利益を減らし
原資を確保することができないため賃上げもできずに従業員の働く意欲も低下してしまい
新しい人も取れずに会社が弱くなってしまいます

「そんな簡単に値上げなんてできないよ」という話を聞くことがありますが
そのように言っている人の大半はそもそも取引先への交渉すらしていない人が多いと思います

「値上げをしてくれ」という話は当然言いにくいことですが
自社の商品やサービスに自信があるのであればしっかり交渉するべきです!

企業が存続、繁栄するためには利益を出すということは絶対必要です

ぼったくるというわけではありません

しっかりとした商品やサービス(価値)を提供することにより適正な金額をお客様に請求し利益を出す!

永続企業を目指しましょう!
2023年度の税収が過去最高を更新!



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